マスクで防げない肺炎

こんばんは

むらかみ南の高橋歯科院長の高橋です。

 

緊急事態宣言が解除されたと思いきや

まん延防止等重点措置が発令されましたね。

 

 

まだまだ終息には時間がかかりそうですね。

 

 

新型コロナウイルスの流行で

私達の生活にはマスクがかかせなくなりました。

 

今やマスクの着用はウイルス感染予防の為の

マナーとして定着してきています。

 

しかし、マスクで防げない肺炎があることを

皆さんはご存知でしょうか?

 

 

マスクでは防げない肺炎

それが誤嚥性肺炎です。

 

誤嚥性肺炎とは、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。引用:日本呼吸器学会

 

 

この誤嚥性肺炎で年間約40000人

の方が命を落としています。

これはインフルエンザによる肺炎で

亡くなる方の約10倍にあたります。

 

 

 

人は加齢とともに筋力が衰えます。

それは口腔の筋肉や飲み込みに使う筋肉も同じ。

 

筋力の衰えによって飲み込みが失敗すると

食べ物が本来通る食道ではなく

肺につながる気管に入ってしまいます。

 

 

筋力が正常の方は、気管に入りそうになると

「むせる」ということが出来ます。

しかし、筋力が衰えていると

むせることが出来ずそのまま食べ物などが

肺に入ってしまいます。

それによって誤嚥性肺炎になってしまうのです。

 

 

誤嚥性肺炎の予防には
・飲み込みに使う筋肉、口、喉の働きの維持と改善

・常にお口の中を清潔にしておくこと

が大切だと私は思っています。

 

 

口の中に食べカスが残っていたり

細菌が多いとより肺炎にかかりやすくなります。

 

老人ホームで行われた調査では
看護師や介護師による毎食後の口腔ケアに加え

週1回の訪問歯科による専門的な口腔清掃を行うと

発熱および肺炎の発症率が下がったという報告もあります。

 

口腔を清潔にすることは肺炎予防になるのです。

 

 

また、飲み込みに使う筋力が衰えてしまったなら

鍛えていけば良いのです。

唇、頬の筋肉、舌を鍛える運動を行い鍛えること。

また筋肉を増やすには栄養が必要なので

食べることも非常に大切です。

 

お口の筋力を鍛える方法は

前にお伝えしたあいうべ体操

 

長息生活

もおすすめです。

 

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